バインダーのルーツは?

バインダーはいつごろどのようにして出来たのでしょうか。

それにはバインダーのルーツを探る必要がありそうです。

ルーツと言っても人類のように大袈裟なものではないのですが、それにしても気になるところです。

日本では江戸時代劇などや昭和の時代の初期までは、大福帳が商いの大切な道具でした。

大福帳にはあらゆる種類の売り掛けや買い掛けが記録されていて、商人の大切な証しとして使われかつ保存されてきました。

これはまさしく今のバインダーと同じで、綴じ穴があり、丈夫な糸で綴じられていて、分厚い表紙がつけられています。

このような発想は日本だけではなく海外でも同じですが、明治時代に文明開化鐘の音とともに現在のバインダーの原型が輸入されたようです。

それももとはと言えば帳簿であり、商売の記録をつけるという考え方は日本も外国も同じだったのです。

明治時代には実にさまざまな製品が舶来ものとして輸入されましたから、バインダーが日本に紹介されても不思議ではありません。

そして、バインダーはその後改良が重ねられて、ルーズリーフ式が登場し、その穴の数も当初は2穴か4穴だったようですが、次第に穴の数が増やされていました。

これはバインダー金具の製造方法の進歩によると考えられます。

なお、ルーズリーフは日本で考え出されたそうで、まさしくバインダーの普及に一役も二役も買う大発明と言えるでしょう。

戦後になると国税庁が多穴式バインダーの使用を認めたこともあり、ルーズリーフバインダーが一世を風靡しました。

さらに時代は昭和から平成に入り、コンピュータの革新と普及に伴って、コンピュータ用のバインダーも登場する時代になりました。

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