バインダーとファイルは一見すると極めて似ているのでその区別が外見からはしにくい場合があります。
しかし、バインダーと言ってもさまざまで、明らかにファイルと違うバインダーもあります。
また、例え外見が似ていてもバインダーとファイルではその使い方は異なります。
そこで、バインダーとはどのようなものを指すのかということになりますが、それにはファイルとバインダーの定義を知らなければなりません。
まず、バインダーとは、ルーズリーフのような綴じ穴がある用紙を入れる綴じ具が内部についている表紙(背表紙も通常はついています)のことです。
それに対して、ファイルは伝票や書類、あるいはカタログやパンフレットなどをそのまま袋に入れるものだと言えます。
したがって、ファイルに綴じ穴はありませんが、その代わりに紙類を入れる袋がついています。
この説明は日本ファイル・バインダー協会の解釈で、この説明で私たちはバインダーとファイルを区別しています。
さらに言いますと、バインダーに使う用紙は白紙で未記入のものであり、一方でファイルには記録済みの用紙を入れるとされています。
しかし、これは一般論であり、印刷された用紙をバインダーに綴じたりもします。
これは正確にはバインダー製本といいますが、ファイル製本はありません。
そして、バインダーもファイルも文書などの保管が目的であることに違いがなく、これがバインダーとファイルが兄弟のように似ている理由のひとつです。
結論的に言いますと、このようにバインダーとファイルは見た目には似ていても構造的には似て非なるものですが、その目的に大きな違いはありません。