S型とE型バインダーとは?

バインダーには大きく分けるとS型とE型がありますが、これは日本ファイル・バインダー協会が国際的な呼び名にしたもので、堅く言いますとJIS5505で規定されています。

それ以前にはこのような呼称ではなく、縦型、横型、本型、チョウ型などの呼び方がありました。

ただし、平たく言えばS型は縦型であり、E型は横型になりますから、JISの呼称はそれほど一般的には浸透していないようです。

国際的な慣習としてバインダーの寸法を示す場合、綴じる側の寸法が先になります。

そして、それにしたがうと例えばA4サイズのバインダーは綴じる側(背のほう)が先になります。

すなわち高さが先にきますから297㎜で、横が210㎜になり、S型です。

これに対して綴じる背の部分が210㎜で横に長く297㎜のバインダーがE型になります。

なお、背の部分の厚さはこの場合関係ありません。

一般的に私たちが目にするバインダーはS型が多いのですが、税務関連など専門的な分野では広くE型が使われているようです。

また、バインダーの種類にはMPバインダーがあり、多穴式になっていて、アーチの形(半円形)の留め金具が左右に交互につけられています。

これはリングバインダーとも酷似しています。

そのほかには中の金具を開いて書類を挟んで綴じるコガネ式や、綴じた金具の上に板状の金具類を差し込むスライド式、金具の一方を固定し、他方をばねで留める横開き式もあります。

なお、綴じ穴はJIS S 6041(事務用の穴あけ器用)とJIS Z 8303(帳票設計基準)があり、穴の直径は6㎜です。

コメントを残す