建築の際に基本中の基本になるのが設計図でしょう。
また、その他の機械類、あるいは自動車などの製造でも設計図は基本になります。
このような設計図はいまではCADで描かれることが多いのですが、CADで設計をしても、コンピュータの画面では実際の役には立ちません。
やはり最終的には目に見える紙に出力された設計図がさまざまな用途で使われます。
まず、第一段階での検討会議で使われ、修正・変更などが加えられてだんだんと設計図が固められていきますが、その枚数は数十枚あるいはそれ以上になります。
そうなるとある程度の段階でそれをきちんとまとめる必要がでてきます。
そこでバインダーの登場になり、比較的大型でおおむね横長のE型バインダーが使われます。
最終的にはその建築や製造現場で実際に使う設計図を集約したバインダーがつくられますが、それは現場での貴重な資料になりますから、その保管や使用はトップシークレット的な扱いになります。
このようなバインダーは厳重に保管され、それに関係する人にしか公開されません。
そして持ち出しも厳禁で、まさに社運を左右する財産がこのバインダーの中にあるのです。
特に独自に開発された部分の設計図が入ったバインダーは宝物で、現場監督でもバインダー全体を見ることはなく、その都度に必要な部分しか見ることはできないでしょう。
しかし、それなりに建築や製造の現場でバインダーが活躍していることは間違いがなく、それはバインダーの表紙が頑丈にできていて、しかも中にたくさんの紙類を収納することができる利便性があるからです。