バインダーは厚紙(ボール紙)が主な素材になり、そこにクロスや箔押し、金具を使って完成に至ります。
このバインダー製作はとても一般の人にはできません。
バインダーはその道の専門の会社が特殊な機械と熟練の技を駆使して作られています。
ここでのバインダーは通常のファイルバインダーではなく、本格的な背表紙がついたバインダー製作の初めから完成までを簡単に見ることにします。
なお、中に挟む用紙や印刷物はこの段階では扱わず、あくまでも表紙と留めるメカがついているバインダーの製造過程です。
最初は材料の切り出しで、バインダー全体の大きさの厚紙(ボール紙)を所定の大きさに切り出します。
次に芯になるボール紙と表紙に貼るクロスを所定の大きさに切り出します。
ここまでが第一段階で、続いて第二段階は貼り加工です。
まず、クロスにのりをつけてボール紙に貼りつけます。
次いで中紙にのりをつけて貼りつけます。
その後はローラープレス機という機械を使ってしっかりとプレスして圧着します。
これで頑丈な表紙の土台ができました。
次は背表紙に中身を示す文字などを箔押ししますが、熱を利用するのでホットスタンプと呼ばれる作業で、ホットスタンプマシン(箔押し機)を使います。
いよいよ本番の綴じ具のための穴をあけますが、ここでは穿孔機を使います。因みに正確には穴ではなく孔です。
それから、背表紙の厚み(幅)に応じてスジ押し加工ですが、専用の機械が使われます。
これは第五段階で、この大界で綴じ具を取り付けてしっかりとしめます。
これで1冊の頑丈なバインダーの完成です。