バインダーにとじた企画書の重み

バインダーも多種多様ですが、会社などでのバインダーは主に書類などの保管に使われます。

しかし、そのためにバインダーがあるのではなく、バインダーの使い道は人により変わってきます。

ある会社では、その会社始まって以来最大のイベントを請け負いました。

まさに社運を左右しかねない受注なので、全社を挙げての取り組みになりました。

そうなると会社の企画や営業をはじめ少しでも関係がある部署の人間が集まって、連日連夜企画を練ります。

そして、イベント開催の期日が決まっているので、企画会議は夜遅くまでの日が当たり前です。

そこで出された規格案は日を追うごとに固められていき、修正が加えられていきますが、いよいよクライアントにその企画書を提出する段階で用意されたのが特注のバインダーでした。

そのバインダーの表紙にはイベント名、クライアント名、その他必要なことが銀色の箔押しで書かれていて、見るからに高価なバインダーになりました。

これなら、いろいろと注文をつけてきたクライアントは文句の言いようがありませんから、こうなるとこのバインダーは一種のお飾り物になります。

つまり、クライアントにとってこの企画書のバインダーは重みがあると同時にそれを作成した会社にも大きな札束のような重みがあるのです。

そして、無事にイベントが終了した暁には別の報告書のバインダーが作成されます。

このように企画書を特製のバインダーに入れるのは、その重要性と重みを名実ともに強調する手段になります。

 

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