今ではアパレルなどで嫌と言うほど洋服は市場に溢れています。
そして、大半の女性は自分で洋服を作るようなことはしないようです。
しかし、そうではありません。既製服ではなくオリジナルを目指すファッションデザイナーがたくさんいるのです。
そのような女性はミシンはもちろんお手のものですし、型紙もつくります。
そして、未来のパリコレクションでのデビューを目指して布地を裁断し、ミシンで仕上げます。
また、かなり年配の主婦の方で昔からこのような方法で自分が着る洋服を自分でつくっていることもあります。
私の知り合いの年配の女性がそのような一人で、ある日私は型紙を保管するいい方法はないかと聞かれました。
そこで思いついたのが型紙を丁寧に折りたたんで孔なしのバインダーに入れる方法です。
そう何枚もの型紙は一つのバインダーに入りませんが、逆に一枚のバインダーに一枚の型紙のほうがいいとのことでした。
そこで何十枚もの型紙に合わせて沢山のバインダーを仕入れました。
その方は一枚一枚のバインダーに型紙を入れるとバインダーの表紙にマジックでその型紙の主の名前を書いて、バインダーを洋服ダンスに仕舞いましたが、これでいつでも常連さんの洋服がつくれると喜んでいました。
それまではうっかりすると間違えた型紙を使うことがあったのだそうです。
そして、布地を裁断してしまったが最期、もうその布地は使えません。
因みにこの年配の女性はプロではなく趣味で洋服をつくるのが楽しみとのことでした。