以前、アメリカからある道路工事に関連するPR資料を取り寄せたことがあります。
それはボストン市の大型道路建設プロジェクトに関するものでした。
そして、大小さまざまなパンフレットやバインダー、ファイルなどが段ボール箱にぎっしりと詰め込まれていました。
その中に一冊の変型バインダーがあり、表紙には道路工事のアラカルト写真が印刷されていました。
シールドマシーンを多用するこの工事では、何万人という人が工事に参加していて何年も前から継続して作業が行われていましたが、さすがに大国アメリカだけのことはあり、その工事に関する説明書やPRパンフレットは実に多彩でした。
しかし、その中でも目を惹いたのが一冊のバインダーで、中を開くといきなり立体的に中の紙がもちあがったのです。
ほう、変わったことをするなと、次のページをめくると、これまた立体の3Dの機械になりました。
面白いバインダーで、次から次へと平面が開くと立体になり、工事の進捗状況や使用しているシールドマシーンなどが浮かび上がるのです。
このようなバインダーを製作するのにはかなりのお金がかかりますから、その大胆さにはいささか驚いたものです。
そして、マスコットキャラクターもボストンの工事現場の地下の地層も立体的に見ることができるので、市民は工事に反対する余地がなかったのではと思いました。
しかし、これを日本でやると、税金の無駄遣いだと言われるのではないでしょうか。
全てが大きいアメリカならではのバインダーの面白い使用法をご紹介いたしました。